Works240 Technical Library

Adobe Reader:信頼済み証明書の追加

2008.3.22
電子署名されたPDF文書のうち、Acrobat Self-Signセキュリティハンドラを使用して作成されたデジタルID証明書により署名されているものは、PDF文書ファイルをAdobe Readerで閲覧しても、署名の正当性が確認できない場合があります。これは、そのPDF文書の署名に用いられているデジタルID証明書が、信頼済みの証明書として登録されていないためです。
ここでは、Acrobat Self-Signセキュリティハンドラを使用して作成されたデジタルID証明書を、信頼済みの証明書に追加する操作を説明します。

FDFファイルから証明書を取り込む

PDF文書の電子署名に用いられているデジタルID証明書の所有者から、証明書情報を共有するためのFDFファイルを受け取っている場合、次の操作で、信頼済み証明書の一覧にFDFファイルの証明書を追加します。

1)FDFファイルをAdobe Readerで開きます。(ファイルタイプの関連付けが出来ていれば、ダブルクリックでOK)


2)表示されるダイアログ「データ交換ファイル−連絡先を取り込み」で、送信者の情報を確認し、[連絡先の信頼設定...]をクリックします。

3)表示されるダイアログ「連絡先設定を取り込み」で、[署名、および信頼されたルート]と[証明済み文書]のチェックボックスをチェックし、[OK]をクリックします。

3)表示されるダイアログ「取り込みの終了」で、取り込みの詳細に異常がないことを確認し、[OK]をクリックします。

※以上の操作と操作画面は、WindowsXP環境のAcrobat Reader 8で確認しました。

PDF文書の証明書を直接信頼する

電子署名されたPDF文書について、証明書情報を共有するためのFDFファイルを入手できない場合、次の操作で、署名済み文書の証明書を信頼済み証明書の一覧に追加することができます。ただし、文書の証明書を直接信頼する方法は、信頼性が低いため、他の連絡手段により、文書の署名者に証明書の正当性が確認できている場合以外は、お薦めできません。

1)署名された文書をAdobe Readerで開きます。

2)電子署名の正当性が確認できないことを示す、?のついたアイコンをクリックします。

3)表示されるダイアログ「署名の検証ステータス」で、[署名のプロパティ...]をクリックします。

4)表示されるダイアログ「署名の検プロパティ」で、[証明書の表示...]をクリックします。

5)表示されるダイアログ「証明書ビューア」で、[信頼]タブをクリックします。

6)[信頼済み証明書に追加...]をクリックします。

7)警告のメッセージを一読し[OK]をクリックします

8)表示されるダイアログ「連絡先設定を取り込み」で、[署名、および信頼されたルート]と[証明済み文書]のチェックボックスをチェックし、[OK]をクリックします。

9)ダイアログ「証明書ビューア」で、[OK]をクリックします。

10)ダイアログ「署名の検プロパティ」で、[署名の検証]をクリックします。

11)「正当性の概要」等の情報を確認し、[閉じる]をクリックします。